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ゴキブリの防除
ゴキブリの防除

ゴキブリの駆除は一般家庭から飲食店・ホテル・病院・学校施設など幅広いステージで実施されていますが、市販の殺虫剤で誰でも実施できるものの、なかなか効果が得られない難しさがあります。しかも、最近は殺虫剤を使用したくない・又は使用できない環境も増え、駆除が困難となるケースが多くなっています。昨今の新しい技術ではそうした社会のニーズに対応し、殺虫剤のように飛散・流出しない食毒剤や、IPMの考え方を基調として、ゴキブリが生息できない環境作りを徹底するなどの手法が用いられています。

食毒法による駆除
各種の食毒剤

各種殺虫成分(ヒドラメチルノン等)を含むペースト状の食毒剤を、ゴキブリの集合場所に塗布し、それを食べさせることで駆除する方法です。ペースト状の薬剤は飛散する危険がなく、什器器類の下や裏などの物陰に塗るだけなので安全で、24時間営業の飲食店などでは、営業中でも施工できるので非常に重宝されています。
簡便・安全・クリーンな点で、現在最も主流になっています。

薬剤に頼らない駆除

 社会の流れはレスケミカルとなって、殺虫剤に対する強い不安感があります。そうした要望に応えるべく、ドライアイス粉粉末を利用して瞬時に凍らせて駆除する方法や、従来の捕獲トラップとは比較にならないほど、捕獲能力の高いトラップなど、
色々と新しい技術が開発されています。しかし、それらはまだまだ発展途上で殺虫剤の効力には追い付いていません。今後また、化学薬品を使わない技術がさらに発展するものと思われます。

IPMの考え方を基調とする環境的駆除法

ゴキブリは人の住処に侵入し、人の食事や生活で出るゴミを餌として繁殖します。すなわち人に頼って生活しているわけで、これは意図せずに人が飼っているのと同じです。人間側がこれを意識し、ゴキブリに住処を与えない、餌を与えないようにすれば、彼らは自然にいなくなります。
ゴキブリがいるから殺すということではなく、元々生活できない環境を作り上げることを重要視するのが、IPM(Integrated Pest Management = 総合防除) の考え方です。
 しかし、これは現代社会となるずっと以前から提唱されていることで、すなわち、ゴキブリの好む調理上や水回りの整理整頓・残飯など餌となるものの徹底的除去・住処になりやすいところを取り除き、彼らが住めなくすること、いわゆる清掃と片づけの徹底です。IPMではこの古く
からの手法を第一義とし、その上でその環境に適した殺虫剤を効果的に最小限利用することによって最大限の効果が期待できる、としています。
 今も昔も、お掃除をしないでゴキブリをいなくすることは不可能、ということなのでしょう。